しあわせ研究会

「この家に生まれてよかった」を育てる、子育てのエッセンス

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

f:id:emamaru:20191117161325j:plain


アンデルセン童話の【みにくいアヒルの子】をご存知だと思います。

ヒルのお母さんが卵を温めていると、黄色い可愛いヒナが次々と生まれました。

何日か遅れて、1つだけ残っていた大きな卵から灰色のヒナが生まれました。

 

隣のおばさんは「この子はみにくいわね、捨ててしまいなさい」と言いましたが、お母さんは他の子と一緒に、大切に育てました。

 

・・・

 

我が子が他の子と違うと、心配する親は多いですね。

例えば言うことを聞かない、しゃべらない、乱暴、〇〇ができない、△△が遅い・・・など色々あります。

 

こんなときは必ず、誰かと比べています。つまり、隣のおばさんになっているわけです。

 

・・・

 

言うことを聞く子、礼儀正しい子、人に優しい子・・・などを世の中では【いい子】と言っています。

日本中が、この【いい子】を育て(製造す)ることに躍起になっています。

 

もしも、この『いい子製造ライン』から外れるようなことがあれば、その子は【不良品】として扱われ、生きづらい人生を送るかもしれないからです。

 

だからそうならないために「ダメ」「違うでしょ」「こうしなさい」「ちゃんとしなさい」・・・などと言って、子どもを立派なアヒルに育てようとするのです。

 

こうしてやりたいことを我慢し、自信を失い、笑顔を忘れた【いい子】が出来上がるのです。

 

・・・

 

厚生労働省の『自殺対策白書』によると、日本の若者の自殺率は世界最悪となっています。

 

日本中が子どもを立派なアヒルに育てようとする結果、代償として白鳥の子を生きづらくしているのです。

 

あなたの言うことを何でも聞く、笑顔を忘れた自主性の無い子と、

色んなことに興味を持ち、時々あなたに心配をかける笑顔いっぱいの子と、

どちらを我が子に望みますか?

プールサイド

【プールサイド】

「この家に生まれてよかった」を育てる
ままる式子育て講師の蓮見師朗です。

ままる保育園は、大きなマンションの中にあります。

夏は時々、そのマンションのプールで水遊びをします。(撮影禁止なので写真はありません)

🍀

「走らないよ」と、プールサイドを走る子に言いたくなりますよね。

こんなとき私は「ゆっくり歩こうね」と声を掛けます。

子どもの行為を直したいなら、
止めさせる働きかけではなく、何かを始めさせる働きかけがいいんです。

「静かにしなさい」ではなく
「小さい声で話してごらん」のように。

【今】を否定するのではなく
【未来】を肯定してあげたらいいですね。

神様がくれた時間

「この家に生まれてよかった」を育てる
ままる式子育て講師の蓮見師朗です。

「食事中、イスから立ち上がって困ってます」という相談を時々受けます。

歩くのが楽しい子にとって
食事中であろうが何であろうが
立ちたくなるのは当然です。

そもそも
「イスに立たないで」と言う方が
ナンセンスなのかもね。

🍀

その日も、
1歳の○○ちゃんは、
食事中何度もイスに立ちあがりました。

私は手を添えて
「○○ちゃん、楽しいね」と言いながら
イスに座らせます。

少し経つとまた立ちあがります。

そんなことを繰り返して数日が経ちました。

食事中、○○ちゃんがイスに立ち上がる姿はほとんどありません。

躾の成果と言うより、
彼女自身が新しい世界を見つけた(気づいた)からです。

🍀

子育ては手間がかかります。
今すぐ成果が出ることは、ほとんどありません。
だから、たくさん手間をかけてあげましょう。

子育ては、気づきを与える活動です。

それは、大切な絆を育てるための
神さまがくれた時間なのです。

世界に一つだけの花

世界に一つだけの花

「この家に生まれてよかった」を育てるままる式子育て講師の蓮見師朗です。

🍀

子どもは、アクロバティックなことが大好きです。
グルグルしたり、高い高いすると大喜びしますよね。

1人を高い高いすると、にわかに子どもが集まってきて
ボクもワタシもと、大変な騒ぎになります。

そんなわけである日、高い高いを待つ園児の群れができ、
お部屋は黄色い歓声で満たされていました。

順番に高い高いをして、○○ちゃんの番になると彼女の顔が引きつりました。

怖かったんですね。勢いでつい並んでしまった○○ちゃんのことを
ちゃんと知らなかった私の責任です。

🍀

これと同じことが、親子関係でよく起こっています。

親が良かれと思ってしたことが
子どもには要らない、むしろ有害だったりすることがあるんです。


「えーーー、」っと、引きましたか?

🍀

人には、持って生まれた気質・性格があります。
その人がその人で居られる根拠のようなもの。
これを【自己】=セルフと言います。

【自己】は、たとえ親子であっても違います。言ってみればヒマワリと月見草くらい違うのが普通です。


ある日、ヒマワリが月見草に言いました。
「昼間の太陽を浴びなさい!気持ちいいから。」

こんな恐ろしいことを、毎日我が子に言っているとしたら、どうですか?

ありがとう

「この家に生まれてよかった」を育てる、ままる式子育て講師・蓮見師朗です。

子どもが何かを上手くできたとき、
「すごいね」「えらいね」などとほめると思います。

では、上手くできなかったとき
どう反応していますか?

🍀

夕方の水分補給のとき、
保育士が3歳の○○ちゃんに
「□□くんに、お茶持って行ってくれる?」と頼みました。

大役を果たした○○ちゃんに称賛の声が飛ぶ中、
2歳の△△くんが「@&ゃんも%#たい(ボクも運びたい)」とコップを取りに来ました。

別のお友だちに持って行くようお願いすると
△△くんなりに気をつけますが
お届けしたときには、お茶は半分くらいになっていました。(想定内です)

🍀

仕事を終えた△△くんに
私は「ありがとう❤️」と伝えました。

お絵かき

【はみ出した方がいい】

ままる保育園園長の蓮見です。

新聞紙にお絵かきをしよう!
と、新聞紙とペンを用意しました。

まもなく紙からはみ出たり
ペンをいじり始めたり
新聞紙を破り始めたり。

「ここ空いてるから描いたら?」とか言って、
お絵かきさせようとする大人は多いでしょう。
だって、
お絵かきするために用意したんだから。

子どもたちは、
テーブルと新聞紙とペンを
お絵かきの道具とは思っていません。

脳が柔らかいとは、
こういうことですね。

この瞬間、
テーブルと新聞紙とペンに
無限の可能性が生まれます。

はみ出して、いいんですよ。

しつけ

「この家に生まれてよかった」を育てるままる式ペアレントコーチ・蓮見師朗です。

お散歩から帰ってきて「おかえりー」と言う子がいます。けっこういます。

大人のマネをしてるんですね。

🍀

お散歩中、いろんな人と出会います。

そんなとき私は、積極的に挨拶するよう心掛けています。

「こんにちはー」と言うと
一緒にいる園児たちも
「#&℃ちあー」と言って頭を下げます。

大人のマネをしてるんですね。

🍀

「こんにちはでしょ」とか「ごあいさつは?」などと言ったことはありません。

なのに子どもたちは挨拶をしちゃうんです。

この影響力を【エンパワメント】と言います。
力づける関わりのことです。

一方、させようとする力、押さえ付ける力を【フォース】と言います。

実は、子育ての現場で使われてる力は、ほとんどがフォースなんです。
当たり前すぎて気づかないかもしれませんね。
でも、身に覚えありますよね。

その時あなたは、楽しいですか?

🍀

子は親の鏡と言います。
だから親のマネをします。

もし、鏡の中の相手を動かそうとするなら、あなたはどうしますか?