しあわせ研究会

「この家に生まれてよかった」を育てる、子育てのエッセンス

自己肯定感

【自己肯定感」という言葉があります。

世の中から愛され必要とされてる感覚のことです。

日本人は、この自己肯定感が低いそうです。

若者の自殺率が先進国で最も高いのが日本です(厚生労働省:自殺対策白書)

 

先日電車の中で、小学低学年ほどの姉弟がおしゃべりをしていて、それを叱りつけてる親御さんを見かけました。

 

「静かにしなさい、もー」

一瞬静かになりましたが、また喋り始めた上の子に

「いい加減にしなさい」「コツン」

 

そのとき女の子は

「叩かないでよ」

「優しくしてよ」

「痛いよ」

「悲しいよ」・・・などと言いたかったに違いありません。

でも、彼女は無言でした。

 

そして彼女に限らず、ほとんどの子は言えないんです。

「ボク(ワタシ)が悪いんだ」と解釈し、歯を食いしばって飲み込んでしまうんです。

 

「叩かないでよ」と言えたら、どんなに楽でしょうか。

「悲しいよ」と言えたら、どんなに救われるでしょうか。

 

したかったのに、させてもらえなかったこと、

して欲しかったのに、してもらえなかったことを【未完の行為】と言い、

将来の生きづらさの原因になったりします。

 

子どもの思いを大人が言葉にしてあげることで、自己肯定感を育てることができます。